安くて丈夫な本棚ならアイリス・オーヤマのメタルラックがおすすめ

今日は本棚として使えるアイリス・オーヤマのメタルラックを紹介します。3年以上使っていますが、本棚としてのコストパフォーマンスは最強だと思います。

カラーボックスでは本棚として使うには強度が足りない

私は数年前まで、会社の寮に住んでいました。今ではなかなかお目にかかれないような古い建物で、風呂やトイレはもちろん、洗面所や給湯器など、生活に必要なほとんどのものが共同。各部屋には収納らしい収納もなく、コンクリートで仕切られた立方体の空間といった表現が似合いそうなところでした。雨の日に、一本だけの薄暗い蛍光灯の下で本を読んでいると、橋の下にいるかのような感覚を覚えたものです。とにかく寮費が安いことだけが取り柄でした。

その部屋で唯一の本棚として使っていたのが、ホームセンターで売っていたカラーボックスです。千円程度でよく見かける、薄っぺらいベニヤ板の三段のものではなくて、それを縦に二つ重ねたくらいの高さがあり、サイドの板にもう少し厚いものが使われているものでした。通常のカラーボックスよりは厚めの板だったはずなのですが、これに技術書をいっぱいに入れたところ、全体が傾いて棚が割れてしまいました。まさに“倒壊”という言葉がぴったりきそうな、見事な傾き具合でした。

本は重いので、かなり強度のある棚を買わないと倒れる可能性が出てきます。しかし、学生や新社会人として寮に入るようなとき、あまり立派な本棚を買ってしまうのも考えものです。そのような棚は見栄えも良いでしょうが、値段も高いですし、寮の部屋は大きな棚を置けるほど広くはないでしょう。

安くて強いメタルミニ ブックシェルフ

今では別の寮に住んでおり、そこは普通のアパートと同じような部屋の構造です。ここへ引っ越すときには、本をどのように収納するかいろいろ悩みました。終の棲家と考えているわけではないので、それほどコストはかけられない。しかし、丈夫なものでなければ困ります。それで選んだのが、「アイリスオーヤマ メタルラック ブックシェルフ 6段 ポール径19mm 幅66×奥行27.5×高さ149cm 耐荷重150kg メタルミニ キャスター付 MM-B625」です。アイリス・オーヤマのメタルラック シリーズは、ポールの太さで「メタルラック(25mm)」「メタルミニ(19mm)」「メタルスリム(12mm)」と分かれていて、さらに棚の奥行きや幅でさまざまなバリエーションがあり、さらにオプションのパーツなどを自由に組み合わせて、オリジナルの棚が作れるようになっています。そこから本棚用のパーツを組み合わせたセットがこれです。

これらの棚はかなり強いものなので、本を普通に並べている限り、強度が問題になることはないでしょう。この本棚には次の特徴があります。

  • 安い:アイリス・オーヤマ直販価格で8,000円〜12,000円
  • 強度は十分:一段で75kg、棚全体で150kg。
  • 組み立て式:ばらすとかなり小さくなるので引っ越しにも適しています(大量の本そのものが引っ越しに適していないと思われますが、そこは考えないということで)

通常のメタルラックとは違って、メタルミニ ブックシェルフで使われている棚板には横と奥にガイドがあり、物が落下しにくいようになっています。メタルラックのガイドの高さは2センチメートル程度なので、本が横に倒れるのは防げません。メタルミニ ブックシェルフは、棚の両サイドと中間部分のために専用のブックエンドが付いていて、これで支える形になっています。

気になる点はないのか

たぶんいちばん気になるだろうと思うのが、棚が格子のようになっているので、本が傷まないかということでしょう。私が普通に使っている限りは、本に格子の跡がつくことはありませんでした。しかし、本の上に本を置いたり、ものすごく重い本を置いたりすると、絶対に傷まないとは言い切れません。大事な本の場合は、下に別売りのコルクシートを置くといいですよ〜、と言いたいところなのですが、残念ながらぴったりのサイズのコルクシートが見あたりません。私は必要性を感じたことはありませんが、どうしても気になるようであれば、大きめのコルクシートを買って、切って使うのも良いかと思います。あるいは、ホームセンターで材料を仕入れて、自分で作ってみるのもおもしろいでしょう。

それから、棚の隅には写真のようなブックエンドがついていますが、あまり背が高くないので、技術系の背の高い雑誌を立てかけると落ちてしまう可能性があります。背が高くて厚みがあまりない本は、端に置かない方がいいと思います。メタルミニ ブックシェルフは、ほかのメタルミニシリーズにない奥行きになっているので、メタルミニ用のオプションが使えないケースがあります。このケースだとメタルミニ用サイドバーを使いたいのですが、ブックシェルフの奥行き(27.5cm)にあうサイドバーがないのです。これは残念な点ではあるのですが、いっぱいに詰めて並べたり、背の高い本を真ん中にするなどのちょっとした工夫で解決できますので、あまり気になることもないと思います。

それ以外のTips

このブックシェルフはキャスターがついていますが、重い本をたくさん入れると安定性が不安になります。その場合は「アイリスオーヤマ メタルラック 三角アジャスター 4個入り ポール径19mm メタルミニ キャスター MM-3MA」に付け替えると良いと思います。

この棚を工具無しで組み立てるのは無理です。ソフトハンマーがあった方がいいです。普通のハンマー(金槌)にタオルを巻いても代用できますが、作業効率は落ちます。安いものでかまわないので、ソフトハンマーを入手しておいた方がいいと思います。弱いところをたたくと曲がってしまいますので、気をつけて!

組み立てにはそこそこ時間がかかります。棚に本を移したりするのも大変ですので、土日などに時間をとってやった方がいいでしょう。

おまけ

本を並べるときは、ジャンル分けがベストです。なんとなく見栄え重視で同じ大きさの本を並べたくなりますが、大きさがばらばらでもジャンルごとに並べた方が探すときに便利です。こういうところは本屋さんの並べ方が参考になると思います。

快適な本棚で、快適な図書ライフを!