スマートフォンとクラウド

iPadに続いて、iPhone 4も発売されました。AppleiOSだけではなく、Androidスマートフォンもたくさん出てきています。シャープやSamsungの端末が発売される予定になっていますし、東芝クラウドブックも出ます。海外ではHTC EVO 4GやDroid XといったハイエンドAndroid端末に人気が集まっているようです。

世の中では端末の発売ラッシュで盛り上がっていますが、振り返ってみれば、もともとスマートフォンクラウドの相性の良さは以前から指摘されていました。3GやWiMAXのネットワークに接続することでモバイル端末が常にネットワークと接続されるならば、クラウドにデータを置いて、処理させて、結果をすぐに手元で確認できるわけですから、さまざまな応用が考えられます。

最近、これはすごいと思ったのは、Google音声検索というサービスです。専用のアプリケーションを起動したAndroid/iPhone端末に向かって喋ると、その言葉を認識して検索を実行してくれます。使ってみたことのある方は分かると思いますが、認識の精度が恐ろしくいいんです。Google検索を初めて使ったときの、当時としては信じられないくらい的確な結果を出してくれた、あの感覚を思い出しました。もし手元に環境があるのにまだ試していない方がいましたら、ぜひ一度試してみてください。

このGoogle音声検索は、端末側で録音したデータをサーバーに送り、サーバー側で音声認識をした結果を端末に送り返しているそうです。なるほど、その手があったか、と感心しました。いくら端末が高性能になったとはいえ、実用レベルの音声認識を端末だけでやらせるのは難しいと思います。それをうまく組み合わせて実現した例として、なかなかいい例ではないでしょうか。他にもMicrosoft Live OfficeやUstreamのような新しいサービスが出てくるのを見ると、スマートフォンクラウドという組み合わせには、まだまだたくさんの可能性があるように思います。

ただ、あっと驚くような斬新なサービスでも、基盤となっている技術は他のサービスとほとんど変わりません。基本を押さえておけば、どんなに環境が変化しても対応できるはずです。おもしろいアイデアを最適なテクノロジで実現し、もっと楽しい使い方を作り出していきましょう。やっぱり使うだけではなくて、何か作るのがいちばん楽しいですよね。